【 損害保険の歴史 】

[07/08/21]


〇損保の原型は海上保険

現代の損害保険の起源といわれるのは、12~13世紀のイタリアで用いられるようになった『冒険貸借』という制度です。

これは「商人が船舶や積荷を担保として金融業者からお金を借り、無事航海できれば利息をつけて返済するが、海難事故や海賊に襲われるなどで輸送に失敗すれば元利金の返済をしなくていい」というもの。

金融業者は当然大きなリスクを負いますが、融資の利息は30~40%という高利。

もし航海が成功すれば大きな儲けになったのです。

のちに教会によって冒険貸借は禁止されますが、新しいしくみがつくられるうちに融資と保険部分が分離し、保険料を前払いすれば災害補償が得られる単独の海上保険制度へとかわっていきます。

 

〇海上から陸へ火災保険登場

1666年、イギリスで世界三大大火のひとつといわれるロンドン大火が起こり、これをきっかけに世界初の火災保険会社が誕生します。

当初は家の建築材が燃えやすいかどうかで保険料を決め、保険金を支払うかわりに建物を再建するという補償方法だったようです。

 

〇江戸時代の『海上請負』

日本での損害保険の歴史もまた海上貿易から始まります。

江戸時代初期、外国との間でおこなわれた朱印船貿易で「投銀/抛銀(なげがね)」という貿易貸借に似た制度が考え出されました。その後鎖国によって朱印船貿易が廃止されると国内沿岸での海上輸送が発達し「海上請負」と呼ばれる貨物保険制度が誕生。運送契約の一部であったものの、船主や廻船問屋が荷主に対し貨物の損害への補償を約束するものでした。

 

〇保険制度を西欧から輸入

日本に近代的な保険の考え方を紹介したのは福沢諭吉で、江戸末期に出版した『西洋事情』のなかで「火災請負」「海上請負」として西洋の保険制度を紹介しています。

その後、明治時代になって西欧諸国との貿易が開始されると、外国の保険会社が日本に進出。明治12年には日本初の海上保険会社「東京海上保険会社」(現在の東京海上日動火災保険)、明治21年には初の火災保険会社「東京火災保険会社」(現在の損害保険ジャパン)が設立されました。

 

 

 

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