【 段ボールの歴史 】

[11/05/20]


荷物の配送や引っ越しの梱包など、私たちの生活にかかせない段ボールですが、誕生は1856年のイギリス。

もともとは紳士がかぶるシルクハットの汗取り用として考え出されたものでした。

 

■もとは帽子の汗取り紙

シルクハットといえば、マジックショーで中からハトが出てくるあの黒い円筒形の帽子です。

イギリスで19世紀はじめごろから男性の正装にかかせないものとして定着しますが、生地が厚く、汗で蒸れやすいという難点がありました。

あるとき二人のイギリス人紳士が、帽子の内側に波状に折った厚紙を入れたら、それが汗を吸って乾きやすいのではないかと思いつきます。のちに特許を取ったこの「シワ付きの紙」が段ボールのはじまりでした。

 

■クッション材として発展

その後このシワシワのクッション性に着目したのがアメリカ。当時割れやすい電球の輸送に苦労していたアメリカで1871年、段をつけたナミナミの紙(段ボールの中芯部分だけのもの)が発明されて包装材として使われるようになり、数年後には段が伸びないよう片側にライナー(平らな紙)を貼り合わせた「片面段ボール」が開発されます。

ほどなくしてそれは両面段ボールとなり、1894年にはついに段ボール箱が製造されて緩衝材から輸送箱として使われるようになりました。

 

■輸送箱として世界に広がる

こうして輸入品とともに、日本にも段ボール箱が上陸します。それを見た現レンゴー株式会社(板紙・段ボールを中心とする紙製の包装資源を製造・販売する企業)の創業者、井上貞治郎が明治42年、綿繰り機を応用してナミナミの紙の製造に成功し、段のついたボール紙(がみ)であることから段ボールと命名しました。

当時、輸送の主流だった木箱よりも軽く、じょうぶで大量生産ができ、しかも使わないときには折りたたんで保管することができる段ボールの需要はその後右肩上がりとなって、世界中で多くの荷物の輸送に大活躍しています。

 

余談ですが、ボール紙とは板紙のこと。英語のBoard(板)が由来ですが、かつては藁パルプで作られており(現在の段ボールは古紙が主原料)、その色と質感がつぶれた馬糞にそっくりだったことから馬糞紙とも呼ばれていました。

 

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